Shopifyでメールマーケティングをやりたいんだけど、何か良い方法はないかな?
聞いたところKlaviyoってやつが良いみたいなんだけど、設定や使い方について詳しく知りたい…。
こんな疑問にお答えしていきます。
こんにちは!Shopifyなどのオンラインショップサイト制作と集客・改善支援をしております、スズコー(@vietl)です。
この記事ではShopifyでKlaviyoを使ってメールマーケティングを行う方法と、その設定方法を紹介していきます。
Klaviyoとは?

Klaviyoとは、Shopifyでメルマガなどを利用したメールマーケティングを簡略化・自動化できるアプリです。
メール配信のルール(FLOW)をあらかじめ設定する事で、顧客のアクションに応じてメールやSMSを送り、マーケティング施策を行うことができます。
ユーザーからの評価が高く、レビュー評価が4.3、レビュー数が1007レビューもあるのと(2020年8月時点)、アプリ自体の導入も簡単なので、非常におすすめのアプリと言えます。
特徴
Klaviyoの特徴とまとめると、以下の通りです。
- 国産CRMに比べて安価で利用ができる
- Shopifyとの連携が比較的容易
- Shopifyの他アプリとの連携も可能
- メルマガのデザインテンプレートが豊富
- パーソナライズされたメールマーケティング(ステップメール)が行える
- 機会損失の対応も可能
- アナリティクス機能が便利
使用例
Klaviyoの上記の機能を使うことで、具体的に何ができるかというと、たとえば以下のようなキャンペーン施策や、マーケティングに活かせる効果測定ができるようになります。
- 様々な用途のクーポンを用意して、そのクーポンを受け取るユーザーの条件や、クーポンの締切日などを詳細に設定することで、パーソナライズされたクーポンメールを自動的に配信
- 配信したメール経由で、実際に売上がでたメールとそうでないメールをもとに平均売上を割り出したり、メールが開封された件数、メールからのクリック率などを効果測定
- 前に在庫切れの商品を見たユーザーなどに、その商品が購入できるようなった時に、再入荷の連絡メールを自動的に配信
料金
Klaviyoは初回無料で利用できるアプリとなり、利用料金も宛先250件の登録と500通のメール送信までは無料で、課金されません(2020年8月時点)。
課金されるようになると、料金は以下の通りとなります。
- メールの送信:0.3米ドル/1件
- SMSの送信:0.1米ドル/1件
完全無料でインストールから利用開始まで行え、非課金の状態でも豊富にマーケティング施策を行えるようになっているので、ユーザーにとってもメリットの大きいアプリと言えるでしょう。
Klaviyoの初期設定方法
Klaviyoの初期設定方法を以下で解説します。
①アプリ管理からKlaviyoをインストール
まずはダッシュボードの「アプリ管理」から「Shopifyアプリストアに行く」をクリックします。

検索ボックスに「Klaviyo」と入力しましょう。

「Klaviyo: Marketing Automation」という名前のアプリケーションがあると思うので、こちらをクリックします。

続いて、「Add app」の青いボタンをクリックしましょう。

内容を確認して、「アプリをインストール」をクリックします。

② Klaviyoの新規アカウント登録を行う
Klaviyoのインストールが完了すると、以下の通り新規アカウント登録の画面に移ります。

ここでは
- 管理者名
- ShopifyアカウントのURL
- ShopifyアカウントのサイトURL
- 電話番号
- Eメールアドレス
- パスワード
- 質問①「どれくらい顧客がいるか?」
- 質問②「どのプロダクトに関心があるか?」
を入力して「Gat Started」をクリックすればOKです。
アカウントの登録が完了したらメールアドレスとパスワードを入力してログインしましょう。

③ KlaviyoとShopifyを連携する
初回のログインを行うと「Welcome to Klaviyo」の画面が表示されます。
ここからさらに英語でKlaviyoとShopifyに連携する設定を行いますが、難しくないのでご安心を。
まずは、お使いのShopifyサイトのURLを入力し、ビジネスカテゴリーとEコマースプラットフォームを選択して「Continue」をクリックします。

以下の画面では、ShopifyストアのURLを再度入力して「Connect Shopify account」をクリックすればOKです。

以下の画面が表示されたら、KlaviyoとShopifyの連携が完了したことになります。

④ その他の設定を行う
KlaviyoとShopifyの連携ができたら、あとは諸々の設定を最後に行います。
まずは、2つの項目にチェックを入れます。
1つ目は「What brings you to Klaviyo?(Klaviyoを使う理由は何ですか?)」という設問で、
- I’m just curious and not looking for new software
気になってるだけでソフトウェアは探してない - I’m researching alternatives to what I have now
今持っている代替案について調べている - I want to start email marketing
メールマーケティングを始めたい - I’m evaluating for someone else
他の誰かを評価する
という選択肢があるので、いずれかにチェックを入れます。
2つ目は「How much are you selling online annually?(年間どれくらいオンライン販売を行いますか?)」という設問で、それぞれドル価格での選択肢があるので、1番当てはまるものにチェックを入れましょう。
それぞれチェックを入れたら、「Continue」をクリックします。

すると、以下の画面に遷移します。
こちらは
- 会社名
- Eメールアドレス
- 住所
をそれぞれShopifyに登録してあるものを入力しましょう。

最後にロゴを登録する項目に移ります。
こちらは後からでも登録できるので、今は適当でも構いません。

ロゴ登録の対応を終え、以下の画面が表示されたら、初期設定は完了となります。

ここまでお疲れ様でした。
Klaviyoの使い方
ここからはKlaviyoの使い方について、代表的なものを簡単に紹介します。
キャンペーンを作成する

メールマーケティングを行うキャンペーン(Campaign)をそれぞれ作成し、顧客リストごとに送信ができます。
キャンペーンの作成手順は、まずShopifyのアプリ管理からKlaviyoのダッシュボードに移動し、「Campaigns」→「Create Campaign」と移動することで作成ができます。
設定では細かく
- スマート送信を行うか
- UTMトラッキングを行うか
- 予約送信するかすぐに送信するか
などの設定も行えます。
フローを設定する

フロー(Flow)を設定することで、ユーザーの行動パターンに応じて自動でメールの送信回数を調整したり送信時間を決定したりと、適切なマーケティング施策を行えます。
フローの具体的な設定は、Klaviyoのダッシュボードから「Flow」→「Create Flow」と移動して行います。
設定できるパターンは豊富なので、ターゲットに合わせてパターンの調整を適宜行うようにしましょう。
メールテンプレートを作成する

Klaviyoでは、プロが手掛けた豊富なテンプレートからブランド化されたおしゃれなEメールを作成することができます。
こちらはKlaviyoのダッシュボードから「Email Templates」→「Create Template」と移動すると、テンプレートからメールの作成可能です。
テンプレートは独自にカスタマイズが可能で、ドラッグ&ドロップで直感的に操作して編集ができるので、デザインの知識があまりない人でも扱いやすいです。
リスト・セグメントを作成する

Klaviyoでリスト(List)およびセグメント(Segment)の作成ができます。
これらを行うことで、メールマーケティングをより強固で効果的なものにすることが可能です。
手順としては、Klaviyoのダッシュボードから「Lists & Segments」→「Create Lists / Segment」と移動して作成を行います。
リストとセグメントでそれぞれ設定ができるので、それぞれ作成するようにしましょう。
ちなみに、リストとセグメントの使い分けは以下の通りです。
- リスト:外部にある顧客情報を利用したい場合や、既にある顧客情報をさらに細分化したもの(顧客リスト)を作成したい場合に使う
- セグメント:顧客の行動パターンを元に適切なメールマーケティング施策を行いたい場合に使う
具体的に言うと、リストに関しては、顧客情報を元に手動でリスト化して分類を行うといった認識でOKです。
セグメントに関しては、例えば「5回以上注文を行った顧客」や「10,000円以上購入した顧客」をセグメント(区切るの意味)し、LTV(顧客生涯価値)の高そうな顧客としてカテゴリー分けして個別のメールマーケティングを行うといったことができます。
まとめ

以上、Klaviyoの詳細と設定方法・使い方について簡潔にまとめました。
Klaviyoを使うことでメルマガをテンプレートから簡単に作成したり、メールマーケティングを自動化したりできます。
最初は無料で利用ができるので、利用のハードルが低い点も魅力ですね。
Klaviyoで設定できるフローやセグメントなどをうまく活用すると、顧客の行動パターンに応じて最適なメールマーケティングが行え、売上を最大化することができるので、ぜひこの機会に試してみてください。