Shopifyストアでサブスクリプションの機能を実装したいけど、どれがおすすめなんだろう…?
サブスク機能を導入するメリットや注意点って何があるのかな…?
アプリごとの比較や違いも知りたい…!
こんにちは!Shopifyなどのネットショップサイト制作と集客・改善支援をしております、スズコー(@vietl)です。
今回は上記の疑問を解決する記事をまとめてみました。
- ECサイトでサブスク購入機能を導入するメリットと注意点が分かる
- Shopifyでおすすめのサブスクリプション系アプリが分かる
- それぞれのアプリの特徴とメリットとデメリット、導入例がわかる
この記事を読むことでこんなメリットがあるので、ぜひ参考にしてみてください!
ECサイト運営でサブスクビジネスが重要な理由

まず始めに、オンラインストアを運営する上でサブスク(定期購入)販売が重要になる理由を解説します。
毎月安定した収益が期待できる
顧客が定着すればの話ですが、定期購入販売のオプション機能を設けることで、毎月安定した収益を確保できるようになります。
毎月のキャッシュフローを把握できれば、キャンペーンなど新規企画への再投資も行いやすくなり、オンラインストアの運営において1つの安心材料になるでしょう。
また、在庫管理の予測もしやすくなるので、ECサイト運営の合理化に役立ちます。
顧客獲得費用が安い
単品で商品を買う時と比べて、顧客獲得費用が安くなるのも定期購入のメリットです。
単品購入では、新規顧客の獲得のためにマーケティング施策を継続的に行う必要がありますが、サブスクリプションの場合は顧客が定期的に支払いを行ってくれるので、新規顧客獲得するよりも費用と手間がかかりません。
顧客の満足度が高まる
毎月一定のニーズがある商品にサブスクリプションのオプションを設けることで、顧客の満足度を高めることができるでしょう。
顧客にとってのお得感があればあるほど、定期購入の施策は有効です。
Shopifyで定期購入ビジネスを行う際の注意点

Shopifyストアで定期購入ビジネスを行う際の注意点もあるので、以下で解説します。
商品ブランドを損なう可能性がある
サブスクリプション型ビジネスでは、新規顧客獲得のために初回無料などのキャンペーンを行うことが多いですが、その際に安売りしすぎることで商品ブランドを損なってしまうリスクが生じ得ます。
高い付加価値をつけて少数を売るビジネスモデルの場合は、定期購入による割引のオプションを設けることは、ブランディングを考慮すると場合によっては行わないほうが賢明です。
実装に毎月のコストがかかる
Shopifyストアでは、アプリを利用してサブスクリプションの機能を実装できます。
ただし、アプリは有料のものがほとんどなので、実装には毎月固定のコストがかかります。
そのため、Shopifyで定期購入ビジネスを行う際は、アプリを含めた固定費を考慮して施策検討を行いましょう。
Shopifyでおすすめのサブスクリプション実装アプリ
ここからは、Shopifyでおすすめのサブスクリプション系アプリを紹介します。
Bold Subscriptions

Bold Subscriptionsは、Shopifyの代表的なサブスクリプションアプリです。
アプリを導入するだけで、Shopifyストアの商品購入画面にサブスクのオプションを追加できます。
主な機能
Bold Subscriptionsの主な機能は以下の通り。
- 割引オプションの設定
- 細かなサブスク型プランの指定
- カゴ落ち対策
- 顧客へのメール通知
- 商品画面、チェックアウト画面の翻訳(日本語化)
メリット・デメリット
- 細かなサブスク設定が可能
- 標準で分析の機能を搭載していて、アプリ内でデータをチェック可能
- 無料トライアル期間が長い
- 口コミ評価が高い
- プランが1種類のみ
- 日本語で使うには翻訳の設定が必要
- 細かなスタイル変更はCSSの知識が必要
プランと料金
月額49.99米ドル(約5,300円)のプラン1種類のみとなっています。
ただし、初回60日間は無料トライアル期間があるため、期間中に使用感を試すことが可能です。
導入例
ちなみに、Bold Subscriptionsの詳細やインストール手順は以下の記事でまとめているので、詳しくはこちらをチェックしてみてください。
ReCharge Subscriptions

ReCharge Subscriptionsは、先ほどのBold Subscriptionsと並ぶ代表的なサブスクアプリで、省略して「ReCharge」と呼ばれることが多いです。
主な機能
ReChargeの主な機能は以下の通り。
- リピート割引などの自動マーケティング
- 顧客へのメール通知
- APIを利用した独自サブスクリプションの実装
- テーマに合わせたサブスクリプション管理画面のUI変更
メリット・デメリット
- オリジナルなサブスクリプション機能を実装できる
- Klaviyo、Yotpo、Loyalty Lionなどと連携して分析が可能
- 口コミ評価が高い
- 料金が高め
- 設定は英語が必要
プランと料金
ReChargeには2種類のプランがあり、STANDARDプランはPROプランよりも使える機能や取引量に制限があります。
プラン | 月額料金 |
---|---|
STANDARD | 60米ドル |
PRO | 300米ドル |
また、初回60日間はトライアルで無料利用が可能です。
導入例
ちなみに、ReChargeの詳細やインストール手順についても以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせて参考してみてください。
PayWhirl Recurring Payments

PayWhirl Recurring Paymentsは、先述したBoldやReChargeより知名度は低いものの、サブスク機能を実装できるアプリです。
主な機能
このアプリの機能はシンプルで、
- 商品購入画面にサブスクリプションのオプションを追加
- 顧客の支払い方法を保存してカスタマイズ
となっています。
メリット・デメリット
- 無料プランがあり、有料プランもBoldやReChargeよりお得
- 無料プランから段階的に拡張していく使い方ができる
- 口コミ評価が高い
- 複数テーマやアナリティクス機能と統合可能
- 設定は英語が必要
- BoldやReChargeよりマーケティングや分析などの機能に乏しい
プランと料金
以下4つのプランがあり、
プラン | 月額料金 |
---|---|
STARTER | 無料 |
PRO | 9米ドル |
PLUS | 49米ドル |
ULTIMATE | 249米ドル |
また、有料プランには初回14日間の無料トライアルが用意されています。
有料プランは商品の取引手数料に応じたプラン分けとなっているので、利用する際は損益分岐点を考慮して適宜プラン変更を行うようにしましょう。
- STARTER:3%
- PRO:2%
- PLUS:1%
- ULTIMATE:0.5%
導入例
Recurring Order & Subscription

Recurring Order & Subscriptionも、サブスク機能を簡単に実装できるアプリです。
こちらもPayWhirlと同様に利用料金が安めのアプリなので、なるべくコストを抑えてサブスク機能を実装したい人におすすめです。
主な機能
Recurring Order & Subscriptionの主な機能は以下の通り。
- 商品購入画面にサブスクリプションのオプションを追加
- サブスクリプションルールの設定
- 顧客へのメール通知
メリット・デメリット
- 無料プランがある
- 有料プランの料金設定が良心的
- 商品の取引手数料が無料
- 設定は英語が必要
- BoldやReChargeよりマーケティングや分析などの機能に乏しい
- 他のサブスク系アプリと比べると口コミ評価が低め
プランと料金
利用できる機能や月に対応可能な商品数に応じて、以下4種類のプランに分かれています。
無料トライアル期間の設定はなく、FREEプランが実質的なトライアルという扱いです。
プラン | 月額料金 |
---|---|
FREE | 無料 |
BEGINNER | 15.95米ドル |
BASIC | 19.95米ドル |
PRO | 29.95米ドル |
導入例
まとめ

今回は、Shopifyでサブスクリプション機能を実装できるおすすめのアプリをまとめました。
オンラインストアにサブスクリプション機能を実装して、商品を定期購入できるようにすることで、販売者側にも顧客側にも様々なメリットがあります。
特に、
- 毎月安定した収益の確保が期待できる
- 顧客獲得費用が安い
といった点がストア運営者側にとってのサブスク機能の大きな利点になるので、ストア開発者はクライアントへの提案に利用すると良いです。
Shopifyの場合は、サブスク機能の導入には有料のアプリが必要になりますが、商品がサブスクリプション販売と相性が良さそうであれば積極的に導入を検討すると良いでしょう。
もちろん、記事の内容に関するご質問や、ご相談などありましたら可能な限り応じますので、気になった方はお気軽にご相談ください!